【復讐の同窓会】全話ネタバレと感想まとめ！18年越しの計画的復讐劇！

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「加害者たちは、過去の罪を本当に忘れているのか——？」

『復讐の同窓会』は、かつて凄惨ないじめを受けた少年・鎌田カケルが、名前も姿も変えて18年越しの復讐に挑むダークサスペンス漫画です。

物語は、1人の少女・月野エマの死をきっかけに、主人公の心に火がついたことから始まります。表面上は社会的地位を得た加害者たちを、次々と地獄に突き落とすカケルの手口は残虐かつ緻密。

読者のモヤモヤを吹き飛ばす復讐劇とともに、「正義」とは何かを問いかけてくる衝撃作です。

本記事では全21話までのネタバレを一挙解説。さらに、感想も含めて本作の魅力を深掘りしていきます。

注：ネタバレが含まれますのでご注意ください。

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【復讐の同窓会】主なネタバレ内容まとめ

【復讐の同窓会】第1話〜第5話ネタバレまとめ

物語の序盤では、主人公カケルの悲惨な過去と復讐を決意するまでの経緯が描かれます。

最初の標的・阿久津ソウイチと志村コウタに対する、冷酷かつ緻密な制裁の始まりに注目です。

1話ネタバレ内容

• 主人公・鎌田カケルは、理由もなく同級生7人からいじめを受けていた。
• 担任教師・北原に相談するも、「いじめはない」と取り合ってもらえず、孤立。
• ある日、同じくいじめられていた月野エマと出会う。彼女も無実のまま水責めなどを受けていた。
• 2人は絆を深め、昼食を共にする仲になるが、再び加害者グループに襲われる。
• エマはカケルをかばうも、2人とも暴行を受けてしまう。

2話ネタバレ内容

• エマはカケルの目の前で暴行され、「いずれこの連中を痛い目に遭わせて」と告げる。
• その後、彼女は学校に来なくなり、自殺。いじめの矛先はカケルから外れる。
• 学校側に訴えるも、逆に両親共々社会的に追い詰められる。
• カケルの元に届いたエマの日記には、彼女が受けた壮絶ないじめの記録が…。
• これを見たカケルは、18年の時を経て復讐を決意する。

3話ネタバレ内容

• 18年後、カケルは「夏目カケル」と名を変え、裕福で容姿も洗練された男に。
• 最初のターゲットは阿久津ソウイチ。冴えないサラリーマンとして暮らしていた。
• カケルは外見を変えていたため、阿久津は気づかずに油断。妻に欲情する様子を逆手に取り、接近。
• 親しみを装って阿久津を自宅に招く。

4話ネタバレ内容

• 阿久津が寝室に忍び込もうとした瞬間、カケルが現れて拘束。
• エマの日記にあった「4回の暴行」に合わせて、釘付きバットで4回拷問。
• 拷問に耐えた阿久津だが、次はバットを口に押し込み、復讐を完遂。
• カケルは次の標的・志村コウタに狙いを定める。

5話ネタバレ内容

• コウタは炭火焼きの飲食店を経営していたが、味や評判は最悪。
• カケルは高級精肉を無料で提供する“営業マン”として接触。
• その間に、阿久津の失踪を探るジン・ケイスケ・ミソラが登場。
• コウタはネットで他店を誹謗中傷し、偽装肉も扱っていた。
• カケルはコウタの妻を利用して内部情報を入手し、ネットにリーク。

【復讐の同窓会】第6話〜第10話ネタバレまとめ

ここでは2人目のターゲット・志村コウタの最期と、3人目・葉月ミソラへの巧妙な復讐劇が描かれます。
カケルの計画性と心理操作の巧みさが際立つ展開です。

6話ネタバレ内容

• コウタの店はカケルの投稿により悪評が拡散し、客足が激減。
• 妻の提案で再びカケルに接触。カケルは肉を直接届け、試食を勧める。
• その肉には睡眠薬が仕込まれており、コウタは気絶。
• 目覚めたコウタは、逆さ吊りにされてミンチ機の上に。
• カケルは「質問に“いいえ”で答えるとミンチに近づく」とゲームを始める。

7話ネタバレ内容

• カケルはコウタの妻との不倫映像を見せ、「お前の妻はもう愛してない」と告げる。
• 信じられないコウタは“いいえ”と否定し、さらにミンチ機に近づく。
• 絶望するコウタにとどめを刺す形で、カケルは彼をミンチにかけて復讐を完遂。
• ニュースで報道され、ジン・ケイスケ・ミソラたちは犯人の存在に気付き始める。
• キリヤはアンとともに動き出し、同窓会を企てる。

8話ネタバレ内容

• ミソラは結婚し子供もいるが、平凡な生活に不満を持ち、女子高生になりすまして配信活動をしていた。
• 娘の授業参観でかつての担任・北原と再会。
• 娘ミウの友人としてカケルの娘キラリが登場。ミソラはまだカケル本人に気づかない。
• キラリの粗相を口実に、カケルはミソラ家族と会食の機会を得る。
• 会食でカケルはミソラの配信アカウント「みそみそ」に言及し、事務所スカウトを申し出る。

9話ネタバレ内容

• カケルは「動画配信事務所の経営者」と偽り、ミソラを取り込む。
• 初仕事は人気配信者とのコラボ。女子高生設定はアバターでカバー。
• ミソラは完全に舞い上がり、家族への興味を失っていく。
• 帰宅後、タクマとミウに冷たく接し、名声を夢見て暴走する。
• そんな彼女に届いたスマホ通知には、想像を超える事態が…。

10話ネタバレ内容

• 通知内容は、自分の正体がバレた動画が拡散され大炎上しているというもの。
• 動揺したミソラはカケルに連絡するも無視され、怒りの矛先は家族へ。
• ミウにキラリを呼び出すよう命令し、キラリを襲おうと画策。
• 公園に現れたキラリを目撃し、ミソラは行動を開始する…。

【復讐の同窓会】第11話〜第15話ネタバレまとめ

11話からは、ミソラが追い詰められていく様子と、復讐者・カケルにとって最大の強敵ジンとの緊張感あふれる駆け引きが描かれます。

復讐劇が次なるステージへと突入します。

11話ネタバレ内容

• キラリを手にかけようとするミソラだったが、現場にはカケルとユカリが待ち構えていた。
• 実はユカリとキラリは、過去に虐待されていたところをカケルに救われた恩人。
• ミソラは状況を理解し恐怖に震えるが、許す気などないカケル。
• カケルは「青い鯨」という視聴者参加型の罰ゲーム配信を命じる。

12話ネタバレ内容

• 青い鯨とは、50日間にわたり視聴者の過酷な要求を実行する罰ゲーム配信。
• 失敗すれば食事抜きという地獄のルール。
• 初日は「爪を剥がす」など過激な指示が出される。
• ミソラは拒絶するが、空腹に耐えられず実行。以後も苦行を重ねていく。
• これらはすべて、エマに強いた過去と同じ内容だった。

13話ネタバレ内容

• ミソラは配信を続けるも、誰にも助けられないまま力尽きる。
• 彼女の遺体は不破ケイスケの会社に送りつけられ、ジンと共に衝撃を受ける。
• 配信の内容や台本、視聴者コメントまでもカケルの計画通りであった。
• 一連の出来事で、キリヤは犯人がカケルであると確信を強める。

14話ネタバレ内容

• ジンはカケルの行方を追い、エマが暴行された現場を訪れる。
• カケルは清掃業者に変装してそこに現れ、ジンに接触。
• ジンはミソラと共演した配信者を脅し、カケルが「夏目」であると突き止める。
• 周辺の「夏目姓」の人物を調査させ、ついにカケルを特定。

15話ネタバレ内容

• ジンはユカリを誘拐し、カケルをエマの事件現場に呼び出す。
• キリヤからは「始末せよ」と命令されていたジン。
• カケルは挑発的にジンを「キリヤの犬」と罵り、1対1の決闘を提案。
• 勝てば100億円の財産を譲ると宣言。
• ケイスケやキリヤと並び立ちたいという野望を持つジンはこの提案に乗る。

【復讐の同窓会】第16話〜第20話ネタバレまとめ

16話からは、いじめ加害者の中でも屈指の暴力性を誇るジンとの対決が描かれ、物語は大きな転換点を迎えます。

さらに、不破製薬という巨大な悪にカケルが立ち向かう後半戦が幕を開けます。

16話ネタバレ内容

• カケルとタイマンを張るジンは、カケルの只者でない雰囲気に圧倒され始める。
• ジンは過去にキリヤをいじめていた側だったが、逆に薬でハメられ、従える形に。
• その際に仲間のリュウトを見殺しにしたトラウマを抱えていた。
• 現在、カケルとの戦いでも敗北。命乞いをするが、カケルは一切聞き入れない。
• ジンは禁断のドラッグを使って暴走を始める。

17話ネタバレ内容

• 薬でパワーアップしたジンは超人的な力を得て、形勢逆転かに見えた。
• だがカケルは全て計算済み。熊のいる穴へとジンを誘導。
• 熊は阿久津やコウタの遺体に混入していた筋肉増強剤を摂取しており、超凶暴化。
• ジンはその熊に喰われて死亡。熊もろとも命を落とす。
• ニュースを見たキリヤは、ついに怒りを露わにしケイスケを動かす。

18話ネタバレ内容

• キリヤは復讐者がカケルであることを確信し、ケイスケに始末を命令。
• 一方カケルは妻と娘に「最後まで付き合ってくれるか」と確認し、2人は快諾。
• 実はジンに渡すと言っていた財産は1000億円もあったことが判明。
• ケイスケの父は会社の金を裏ビジネスに流用しようとし、そのパートナーにカケルを呼び出す。

19話ネタバレ内容

• カケルは正体を隠したまま、投資家としてケイスケの前に現れる。
• ケイスケは正体に疑念を抱きつつも、父の命令で商談を進める。
• 不破製薬は薬物ビジネスで莫大な利益を上げており、奴隷化も行っていた。
• カケルは100億円の投資を提示し、ケイスケは内心でカケル抹殺を決意。

20話ネタバレ内容

• ケイスケはダンプカーでカケルの乗る車を襲撃。カケルは重傷を負う。
• そこに現れたのは、ケイスケが雇った殺し屋たち。
• ケイスケの元には“カケルの首を取った”という動画が届く。
• だが視聴者の誰もが、それがカケルの本当の最期ではないことを予感していた──。

【復讐の同窓会】第21話のネタバレはこちら

【復讐の同窓会】20話までの感想

『復讐の同窓会』は、ただのスカッと復讐モノではありません。

読み進めるほどに感じるのは、主人公・カケルの計算された冷酷さと、いじめという現実の重みです。

復讐の手口が異常にリアルで怖い

被害者のエマの日記を忠実に再現する形で加害者に復讐していくという構図は、まさに因果応報。

「青い鯨」や「ミンチ機」などの演出はグロテスクながらも、加害者が過去にしたことをそのまま返す構成になっており、読者のモヤモヤを見事に晴らしてくれます。

主人公が“完全な正義”ではない点も魅力

カケルのやり方は非道で、時に狂気すら感じさせる。

しかし、彼が抱える喪失や怒りが丁寧に描かれているため、「やりすぎ」とは思いながらも感情移入してしまう自分に気づかされます。

加害者たちの“転落劇”が爽快すぎる

成功していた者も、地味な日々を送っていた者も、すべてが崩れ去っていく様がとにかく痛快。

特に志村コウタや葉月ミソラの転落は、身勝手な言動が引き金となっており、ただの被害者ではないというバランスも良い。

テンポの良さと引きの巧さが抜群

毎話しっかりと起承転結があり、読者を飽きさせない。

最後の「これは本当に終わりなのか？」という引きが非常に上手く、続きを読まずにはいられません。

グロ・精神攻撃・倫理ギリギリの描写が多いため注意は必要ですが、復讐劇としての完成度は非常に高く、ダークな物語を求める方には強くおすすめできます。

【復讐の同窓会】20話までの考察

『復讐の同窓会』は単なる“スカッと復讐モノ”ではありません。

散りばめられた伏線や象徴表現、主人公の心の変化には、深いテーマ性が見え隠れしています。

エマの日記は本当に「全て」か？

カケルの復讐はエマの遺した日記を基に行われていますが、その内容が果たして真実のすべてなのかは明言されていません。

視点がエマに偏っている可能性もあり、特定の記述がカケルの感情を煽るために編集されていた可能性も。

復讐の“正当性”を絶対とする描写が、逆に読者に違和感を与える場面もあります。

カケルの変化は「復讐者」から「支配者」へ？

最初はエマのために始めた復讐ですが、途中からは“支配”や“演出”に快感を覚えている様子も見られます。とくに「青い鯨」や熊を使ったジンの罠、そしてケイスケへの接近など、単なる復讐を超えて、自らの力を誇示している印象があります。

これが「復讐による救済」から「復讐そのものへの執着」への変質を表しているとすれば、カケル自身もまた“変質者”として描かれているのかもしれません。

北原やキリヤの“静かな悪”こそ最大の敵？

表面的に加害に手を下さなかった北原（担任教師）や、裏から操作していたキリヤの存在は、カケルの憎しみの本質です。

いじめを黙認する大人や、表に出ない黒幕の存在は、現実社会に通じる恐ろしさを持っています。
特にキリヤが「楽しんでいる」ような描写は、最終的にカケルの復讐を“ゲーム”と化す危険性を孕んでいます。

ユカリとキラリの存在が意味するもの

カケルにとって、ユカリとキラリは“家族”の再構築であり、復讐の終着点を象徴する存在です。彼女たちが最終話まで生き残り、行動を共にするかどうかが、物語の「終わり方」を大きく左右する可能性があります。

最終的にカケルが“家族のもとに戻る”のか、“エマのもとに旅立つ”のかは、この2人の存在にかかっているともいえるでしょう。

タイトル『復讐の同窓会』の意味

「同窓会」という言葉は、懐かしさや再会を意味するはずのもの。

そこに“復讐”という真逆の概念を掛け合わせている時点で、本作は“過去と決着をつける物語”なのです。カケルの目的は、単に相手を殺すことではなく、過去の自分＝弱かった自分との決別なのかもしれません。

【復讐の同窓会】20話までのネタバレ感想まとめ

『復讐の同窓会』は、ただの復讐劇にとどまらない、怒り・悲しみ・罪と向き合う物語です。

• 主人公・カケルは、壮絶ないじめによって人生を壊された青年。
• エマの死をきっかけに18年越しの復讐を開始し、加害者たちに次々と制裁を下していきます。
• 復讐の方法は極めて冷酷で計画的。その過程には読者を唸らせる緊張感があります。
• 後半では真の黒幕・キリヤや、不破製薬という大きな闇にも迫っていく展開に。
• 「復讐の先に何があるのか？」という問いを読者にも投げかける深みのある作品です。

ダークな展開が続く本作ですが、復讐を通して“罪と向き合うこと”の重さや、“生きる意味”までも考えさせられます。

スカッとだけでは終わらない、心に刺さる復讐劇を求める方にこそ読んでほしい1作です。。