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あるブログに残された「あなたが犯した罪」という言葉。その“あなた”は、本当にユキだったのか?
雨穴によるスケッチミステリー小説『変な絵』は、子どもが描いた「どこかおかしい絵」を手がかりに、隠された事件の真相に迫る異色の作品です。
中でも物語の鍵となる「ユキの罪」は、読者に強烈な印象を与えるワード。
しかし読み進めていくと、そこには予想を裏切る驚きの真実が隠されていました。
この記事では、“ユキの罪”とは何だったのか?
そして、それがどのように読者を翻弄し、物語の核心へとつながっていったのかを
ネタバレを交えながら詳しく解説します。
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引用元:コミックシーモア
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【変な絵】とは?──雨穴が描く恐怖のミステリー
引用元:コミックシーモア
『変な絵』は、作家・雨穴(うけつ)氏による小説を原作としたホラーミステリー作品です。
日常の中に潜む“違和感”を巧みに描き、読者をじわじわと不安にさせる独特の作風が話題となりました。
物語は「変な家」「変な間取り」などで注目を集めた雨穴氏の持ち味を引き継ぎつつ、“何かがおかしい絵”に隠された真実を追うという、ミステリー色の強い展開が特徴です。
本作は、子どもが描いた素朴な絵の中に、家族の秘密や犯罪の痕跡が隠されているという設定で、各話が短編形式で描かれつつ、徐々に大きな真相へとつながっていきます。
「変な絵」は、ただの気味の悪いアートではありません。そこに潜む“誰かの叫び”や“真実の断片”に気づいたとき、読者は背筋が凍るような恐怖を味わうことになります。
絵が語るのは、真実か、それとも幻か──。
それを見抜けるかどうかは、あなた次第です。
【変な絵】ユキの罪とは?“あなた”の正体
作中で語られる「ユキの罪」とは、一体何だったのか?
物語終盤に登場する、今野武司(レン)が書いていたブログ「七篠レン心の日記」。
その最後の記事の中に登場する一文──
「あなたが犯してしまった罪がどれほどのものなのか、僕にはわかりません。
あなたを許すことはできません。それでも、僕はあなたを愛し続けます。」
この言葉により、多くの読者は“あなた=ユキ”と受け取ってしまいます。
しかし、これは物語の中でも最大のミスリードのひとつなのです。
「あなた」はユキではない。真犯人は今野直美
ブログに書かれた“あなた”は、実はユキ(今野由紀)ではなく、
義母・今野直美を指しています。
今野直美は、息子・武司(レン)とその妻・ユキの間に生まれる子どもを
“自分の子どもとして育てたい”という身勝手な動機から、ユキを殺害しました。
ユキの出産を手伝うふりをして、塩入りのカプセルを服用させ、
あらかじめ血圧に異常がないとする偽造診断書を用意。
結果、出産時にユキは命を落としてしまいます。
なぜユキは逃げなかったのか?
ユキがなぜ逃げなかったのか。それには複数の理由があります。
- 夫・武司が母(直美)に依存しており、相談しても味方になってくれないと感じていた
- 出産に関する“事故”のような手口だったため、警察に訴えても信じてもらえないと考えた
- 両親とは絶縁状態で、逃げ込める場所がなかった
つまりユキは、完全に孤立していた被害者だったのです。
「ユキの罪」とは、読者への巧妙な罠
結論として、ユキには一切の罪はありません。
ブログに登場する“あなた”は直美を指しており、読者に“ユキが罪を犯したのでは?”と誤認させることで、物語に深い衝撃と悲劇性を与えています。
これは『変な絵』という物語全体に仕込まれた、雨穴氏の巧妙なミスリードのひとつといえるでしょう。
【変な絵】「あなた」は誰だったのか?
物語終盤に登場する、今野武司(レン)のブログ「七篠レン心の日記」。
最終更新日である2012年11月28日の記事タイトルは《一番愛する人へ》。
このブログには、以下のような文章が綴られていました。
「あなたが犯してしまった罪がどれほどのものなのか、僕にはわかりません。
あなたを許すことはできません。それでも、僕はあなたを愛し続けます。」
この“あなた”が誰なのか――
読者の多くは「武司の妻=ユキ」だと思い込みます。
ですが、真相はまったく異なります。
「あなた」はユキではなく、“今野直美”だった
“あなた”とは、武司の実母であり助産師でもある 今野直美 のことを指しています。
武司は、亡き妻ユキが残した“3枚の絵”に描かれた違和感に気づき、それが直美によって仕組まれた計画的な殺人であったことを理解します。
その直後に綴られたブログは、
- 実母への深い怒り
- 同時に断ち切れない愛情
- そして、裏切りの事実を受け止めきれない葛藤
これらが交錯した、レンという息子の叫びの記録だったのです。
武司の心情:「愛してる」と「許せない」の間で
レンは母・直美に育てられた恩がある一方で、
妻ユキを奪われたという深い悲しみと怒りを抱えていました。
「あなたを許すことはできません」
「それでも、僕はあなたを愛し続けます」
この矛盾した感情こそが、レンという人物の心の闇と弱さを如実に表しています。
だからこそ、“あなた”をユキだと誤認していた読者にとって、真相にたどり着いた瞬間は、大きなショックとなるのです。
ブログの“あなた”=直美 と気づいた瞬間が核心
『変な絵』という作品は、随所にミスリードが仕掛けられています。
その中でもこの「ブログの“あなた”の正体」は、物語の核心の一つです。
レンは真実に気づきながらも、母親を告発することはできなかった。
だからこそ、ブログという手段で「愛」と「怒り」の入り混じった複雑な思いを
残そうとしたのでしょう。
このセクションを読み終えた後、もう一度最終章を読み返すと、レンの苦しみやユキの孤独、直美の狂気が、より深く心に刺さってくるはずです。
【変な絵】ユキの罪はなかった
『変な絵』の物語を通して、多くの読者が一度は「ユキは何か罪を犯したのではないか?」と感じるのは、終盤に登場するレン(今野武司)のブログの内容によるものです。
「あなたが犯してしまった罪がどれほどのものなのか、僕にはわかりません。」
この一文により、読者は「ユキが何かを隠していたのでは?」と想像してしまいます。
しかし、物語を読み進め、すべての真相が明らかになったとき、ユキには一切の罪がなかったことが判明します。
ユキは“加害者”ではなく、“完全な被害者”だった
ユキは、姑である今野直美の手によって命を奪われました。
その動機は、身勝手にも「ユキの子どもを自分が育てたい」という欲望から。
- 出産時、直美は助産師として立ち会いながら、塩を詰めたカプセルを薬と偽ってユキに飲ませた。
- 直美は診断書も改ざんし、ユキの高血圧を“正常”と記録していた。
- その結果、出産時にユキは容体を急変させ、命を落とした。
ユキ自身に、自らの死を招いた過失や行動は一切なく、計画的に仕組まれた「医療事故を装った殺人」の被害者だったのです。
なぜ“ユキの罪”という言葉が存在するのか?
この言葉は、読者を混乱させるための巧妙な仕掛けです。
- 文章上は主語が曖昧で、“あなた”がユキだと錯覚させる構成。
- しかし真実は、“あなた”=直美であり、ユキは関係がない。
- これは物語の構造そのものが「誤解させ、真相に気づかせる」ことを意図しているためです。
つまり、“ユキの罪”というテーマ自体が 完全なミスリード なのです。
ユキが遺した「3枚の絵」こそが真実を語っていた
ユキは、自分が危険な状況にいることに気づいていました。
しかし誰にも相談できない状況の中、絵にすべてを託しました。
- 赤いドレス
- 血圧計
- 不自然な笑顔の人物たち
これらの「変な絵」は、ただの不気味なイラストではなく、ユキの命がけのメッセージだったのです。
【変な絵】口コミ|『変な絵』ユキの罪に関する読者の声
読後に強く心を揺さぶられる本作。読者たちはどのように受け止めたのでしょうか?
ここではSNSやレビューサイトで見られたリアルな口コミを紹介します。
良い口コミ
悪い口コミ(気になる意見)
「怖いけど面白い」「構成が巧み」「ユキが可哀想すぎる」という声が大多数。一方で、ミスリードによる混乱や陰鬱な展開に戸惑う読者も一定数いました。しかし、それも含めて『変な絵』という作品が深く印象に残る理由の一つとなっているようです。
【変な絵】読んだ感想
『変な絵』を読み終えたとき、まず感じたのは「これはミステリーであり、悲劇であり、深い人間ドラマだった」ということです。
作中に出てくる「あなたが犯した罪」という言葉は、最初はユキに向けられたものだと信じて疑いませんでした。
でも、読み進めて真相が明かされたとき、すべての解釈が反転するような感覚に襲われました。
ユキは“何の罪も犯していない”ただの被害者。
それでも「あなたを許せない。でも愛している」と綴った武司の苦しみと矛盾が、重く心に残ります。
物語の中心にある「絵」が、ただのホラー演出ではなく、命のメッセージとして意味を持つ構成は見事の一言。
怖いというより、胸が痛くなる作品でした。
この作品は、“人間が一番怖い”という言葉を静かに証明してくれます。
読み終わったあとも、ユキの描いた「変な絵」がずっと頭から離れませんでした。
【変な絵】ユキの罪考察まとめ
『変な絵』における「ユキの罪」は、実は物語全体に仕掛けられた最大級のミスリードでした。
- 今野武司(レン)のブログに書かれた「あなた」はユキではなく、義母・今野直美を指していた。
- ユキは何の罪も犯しておらず、命を奪われた完全な被害者だった。
- 直美の動機は「孫を自分の子として育てたい」という歪んだ愛情。
- ユキは自分の死を予感し、“変な絵”という形でダイイングメッセージを遺した。
本作は、“絵に込められた真実”が読者の先入観を崩し、「本当の加害者とは誰か」「罪とは何か」を問いかけてくるミステリーです。
ユキに罪はなかった。
それでも彼女は、誰にも頼れない孤独な中で懸命に生き抜こうとし、最期まで声なき声で真実を訴えていたのです。
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