リムルの配下の中でも特に腕の立つものに与えられた地位、四天王。
開国祭の武闘大会の参加者を制限するために急遽考案された地位であり、その役割がなんなのかはリムル自身も決めていない適当な名誉職となっています。
ほぼその役割は忘れられているようにも思えますが、やはり相当な実力を持ってるのは確かです。
シエルさんもこの四天王4人にはさらなる可能性をみてるようです。
以下では開国祭に発足した四天王達について紹介します。
四天王がさらなる成長を遂げる可能性についても解説しますので最後まで読んでみてください。
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【転スラ】テンペストの四天王とは
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リムルが八星魔王(オクタグラム)の一員となり、正式に支配領域がジュラの大森林全域にまで拡大したことで始まった開国祭。
この企画には次々と挨拶に来る種族の対応が面倒なので、まとめて招待して済ませたいというリムルの願望も含まれているようです。
そして、盛大な開国祭の一つとして用意されたのが武道大会。
元はイングラシア王国で人気な娯楽の一つを真似たもので、そこでは勇者マサユキの活躍を楽しみにしている者も多いことが判明しています。
ミョルマイルも勇者マサユキのことを語りだすと興奮しますし、イングラシアの子供たちからも人気がありました。
ただ、各国の首脳たちも招待するこの開国祭では、引くほどに強い魔物の存在が知られると恐怖の対象となってしまう可能性がありました。
そこで、リムルは四天王という役職を設け、強すぎる配下3名を選出。
残りの一名は武闘大会の優勝者に担ってもらうようにし、この四天王は出場禁止というルールを作ることに成功します。
選出された四天王たちはリムルから与えられた新たな地位に喜んでいましたが、まんまと騙されているようです。
そして、特になんの役割も与えられなかったはずの四天王ですが、作中ではかなり特殊な位置付けになっていることが考えられます。
【転スラ】四天王筆頭ベニマル
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謎すぎる地位の筆頭にふさわしいキャラとしてリムルから選出されたベニマル。
自信家で好戦的な性格をしていますが、総大将として魔国連邦軍の最高責任者も務めている存在です。
四天王の筆頭を任された時はベニマルも喜ぶ様子を見せていますが、実質的には武闘大会への参加を禁じられただけです。
ただベニマルの強さは各国のお偉いさん方が引いてしまうほどのものかもしれません。
リムルが覚醒魔王へと至ったことでベニマルもギフトを受け取り、種族も鬼人族から妖鬼へと進化。
クレイマンの配下であるヤムザが依代となって出現したカリュブディスを相手にした時も、その圧倒的な力を見せつけていました。
カリュブディスが顕現する際、ヤムザとともにその武器「氷結魔剣」を取り込んでいたため、周囲から熱を吸収し、あたり一帯の気温は一気に低下しています。
アニメ版では雪っぽいものが描かれていたのはこう言った理由があるようです。
ただ、ベニマルがその場に現れたことで雪は消失し、さらには消えない炎「黒炎」で再生を防ぐという器用な戦い方を見せています。
これはリムルがオークディザスター戦の時に使った技と同じように見えますが、カリュブディスは周囲の魔素の動きを乱すスキルを持っている存在です。
完全体になる前ではあったもののベニマルはヘルフレアでカリュブディスを一蹴。
そのため、より緻密な魔素の操作を要求されていると考えられます。
この場ではアルビスが焦っていただけにベニマルの強さが際立っていました。
後に覚醒進化を果たしたベニマルは種族も上位精霊「炎霊鬼」へと至り、リムルから魔王ルミナスを超える力を持っているっぽいと評価されます。
究極能力「陽炎之王(アマテラス)」には「陽炎(カゲロウ)」という権能があり、これを発動させると、究極能力を付与した攻撃でないとベニマルには通用しなくなります。
さらに「陽炎之王(アマテラス)」はヴェルグリンド由来の力のため、光、熱に干渉し、自身のスピードや炎による攻撃力を大幅に上昇させます。
小説18巻のカリオンとの手合わせでは、これを発動させることでなんとか生き残ることができていたようです。
また、剣技を極めているベニマルはリムルも羨む必殺技を持ってるほどですが、一方で熟練した状態から急激な成長は見込めない可能性も考えられていました。
しかし、シエルさんはそんなリムルの考え事に対して意味深な無言を貫いており、まだまだ成長できる余地があるのかもしれません。
【転スラ】四天王シオン
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四天王筆頭がベニマルということに納得がいっていないシオン。
シオンの強さはスキルとは別のところにあるようで、その証拠に自身の能力についてリムルに自慢気に説明するものの、その理解はほぼほぼ間違っているようです。
上位聖魔霊の「闘神」という種族でありながら、ユニークスキル「料理人(サバクモノ)」から一向に究極能力には進化させてもらえないシオン。
ユニークスキルしか持たない存在ですが、神話級(ゴッズ)武器、シン・剛力丸を使っているため、たとえ相手が究極能力もちでも問題なく戦えていました。
あらゆる耐性を持ち「無限再生」という脅威の肉体を持っている上、スキルを進化させるとリムルを殺し得る権能になる可能性があるため、シエルさんはシオンの能力の向上については慎重に見極めているようです。
さらに、蘇生時に得たユニークスキル「完全記憶」によって記憶が魂自体に保存されるようになっている為、命を落としても蘇生さえできれば全くの変化無しに復活をはたすことができます。
基本的に転スラ世界では死後に転生するとしても魔物の記憶は消滅してしまう為、このスキルは非常に稀有な能力です。
実質、蘇生術を果たしたリムルさえいれば不死身と言っても過言ではないですし、「無限再生」との相性も抜群でシオンと戦っても本当の意味で死を与えられる存在は数えるほどしかいないと考えられます。
このように、究極能力なしで戦ってきたシオンでしたが、ダグリュールとの戦いの中で究極能力「暴虐乃王(スサノオ)」を習得。
「暴虐乃王(スサノオ)」は敵のエネルギーを奪い、そのまま自分のエネルギーに還元するという能力で、仮に相手が格上であっても「暴虐乃王(スサノオ)」により力の相殺を可能にします。
そして、自力勝負になれば、シオンの強みも活かせるためピッタリの究極能力になっています。
シエルさんの評価でもシオンは可能性の塊と言われており、まだまだ強くなる余地はあると考えられます。
また、シオンは一度キッチンに立ってしまえば、そこからリーサルウェポンを生み出すことが可能です。もともと料理が壊滅的なシオンでしたが、復活後に急激に美味しい料理を作れるようになっていました。
これはユニークスキル「料理人(サバクモノ)」のもつ「確定結果」という権能で無理やり作り出しているもの。
「確定結果」には事象そのものを自身が望む結果へ導く効果があり、料理のおいしさを脅威的に跳ね上げているというわけです。
小説18巻でルミナスの元に派遣されることとなったシオンは、ルミナスの好意でキッチンと食材が用意されました。
「ヒナタと一緒に作ってみるといい」的な話もしていたので、どのような展開になったのか気になります。
【転スラ】四天王ディアブロ
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割と新参の身であることを考慮して筆頭の座をベニマルに快く譲るものの、虎視眈々とリムル占有率を高めようとする悪魔です。
ディアブロは同じ原初の悪魔、魔王ギィとかつては肩を並べたほどの実力者であり、リムルすらも驚く力を持っています。
ディアブロはリムルが覚醒魔王へと進化した際の残った兵士の亡骸を使って召喚した悪魔です。
原初の悪魔にはそれぞれ色が振り分けられており、ディアブロはフランス語で黒を意味するノワールを司っています。
悪魔族(デーモン)は戦闘を得意とする種族ですが、ディアブロは単に強さを求めているというよりは、いかに戦いを楽しむかに重きを置いているような変わり者です。
性格は冷酷で残忍であり、強さという意味ではのちにリムルから「配下の中で最強」と言われるようになります。
覚醒進化をした際はリムルから与えられた魂を完璧にコントロールすることで一瞬で進化を果たしデーモンロードからデヴィルロードへ進化。
その際、究極能力の有用性に気づいたということで習得しようとする姿を見せており、変態さを滲ませています。
ディアブロの能力は、ユニークスキル「誘惑者(オトスモノ)」と「大賢人(モトムモノ)」を所持しています。
「誘惑者(オトスモノ)」は簡単に言えば屈服した相手の生死を好きにできるという能力で、リムルの持つ「心無者(ムジヒナルモノ)」と似たようなスキルになっており、
「大賢人(モトムモノ)」はリムルの「大賢者」と似たような性質で思考加速や森羅万象などを使うことができる汎用性の高いスキルとなっています。
これら2つのユニークスキルが統合進化したものが究極能力「誘惑之王(アザゼル)」です。
「誘惑之王(アザゼル)」はユニークスキルどちらの性質も兼ね備えたうえで、それらがさらに強化されており、
多次元結界の常時発動や思考加速、時空間操作など汎用性に優れています。
そして、「誘惑之王」の最大の特徴として、極限まで引き上げられた精神支配能力が挙げられ、究極能力を獲得したディアブロはベニマル、ゼギオンと共に配下最強3トップと称されていますが、その中でも最強であると考えられます。
ディアブロ自身も能力に対する理解が深く、シエルさんもその理解の正確さには満足するほどなので、放っておけばまた強くなるぐらいに思っているのかもしれません。
戦いを楽しめるように自ら強くなることを制限していた様子があるため、その認識はあっているのかもしれません。
【転スラ】四天王ゴブタ
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武道大会の結果からまさかの四天王入りを果たしたのがゴブタです。
ベニマル、シオン、ディアブロの他に四天王候補として上がっていたのがソウエイ、ハクロウ、ゲルドでしたが、ソウエイは隠密ということで公の場での大会参加は禁止。
ハクロウは娘であるモミジとのデートで忙しく、リムルの中ではゲルドが有力と考えていました。
しかし、意外なことにゴブタを推薦声も多く、リムルも物は試しと参加させてみたところ、ランガとの合体技を見せるなどトリッキーすぎる戦闘を披露。
結果は素直に喜べるものではありませんでしたが、その後のリムルとの特訓にも耐え、数段強くなっていると考えられます。
実際、ゴブタはゴブリンライダーのリーダーを務めており、帝国戦では第一軍の軍隊長にも任命されています。
そんなゴブタは名付けされても見た目が一切変化がなく、お調子な部分も相まって完全にモブキャラ枠でした。しかし、その後次々と才能を開花させていきます。リムルからも天才肌と言われるほど。
とくに凄まじいのがゴブタの持つユニークスキル「魔狼召喚(オレニチカラヲ)」。
「魔狼召喚(オレニチカラヲ)」はランがを召喚し同一化するスキルなのですが、覚醒進化し魔王級の力を持ったランがの力にゴブタの鍛え上げられた戦闘技術が合わさり、魔王相手でも引け劣らない強さを発揮します。
また、ゴブタは天才的なセンスを持ち合わせている存在で、自身の数倍の力を持つような相手にも勝利してしまうことがあります。
人鬼族(ボブゴブリン)でありながら、リムルやヴェルドラの魔素を受け継いでいたランガを使いこなせる数少ない存在であり、四天王の座にふさわしいと言えるでしょう。
ただリムルにとってはゴブタはいつまでもしてしまうような可愛げのある存在のようで、
幹部であるとは言えついつい過保護に扱ってしまうようです。
小説版でもガンガン活躍しているので、またとんでもなく天才的なゴブタの姿が披露されることがあるかもしれません。
【転スラ】シエルによるさらなる進化
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非常に強力な四天王ですがシエルによってまだまだ、伸び代があると考えられ、実際にその力によって能力を伸ばしたものもいるようです。
ここからはシエルによってもたらされたさらなる進化について解説していきます。
ベニマル
ベニマルは究極能力「陽炎之王(アマテラス)」を所持していますが、これはシエルさんによる能力改変によって獲得した能力です。
「陽炎之王」はシエルさんがヴェルグリンドとの戦いを通して生み出したスキルで、その性質はヴェルグリンドに似たものになっており主に2つの権能を持ちます。
1つ目は「陽炎」。「陽炎」には二つの効果がありますが、そのうちの一つはベニマルの実態をなくすことで、あらゆる攻撃を受け付けない完全防御を実現させます。
もうひとつの効果が超高熱の炎を操れるようになり、紅蓮に纏わせることでどんなものでも切り焼く一撃を放つことが可能になりました。
2つ目は、「光熱支配」。「光熱支配」ではヴェルグリンドのスピードにも匹敵する速さで動けるようになり、神速の剣技を繰り出せるようになりました。
さらにベニマルは「陽炎」と「光熱支配」を組み合わせることで「朧黒炎・百花繚乱」という奥義を生み出します。
「朧黒炎・百花繚乱」は「陽炎」と「光熱支配」のいいとこ取りで圧倒的に火力と圧倒的スピードによる剣閃を放つ技で帝国の軍神・グラニートすらも圧倒する威力を見せています。
シエルさんいわく、ベニマルにはまだまだ伸び代があるそうなので、そのうち魔王上位クラスにまで到達する可能性があります。
シオン
シオンもベニマル同様にリムルによって覚醒進化を果たした一人ですが、シエルさんから究極能力の習得を制限されています。
その理由はユニークスキル「料理人(サバクモノ)」の権能「確定結果」があまりにも理から外れているためと考えられます。
「確定結果」は事象そのものを望む結果へ導く効果をもっています。
言ってしまえば、シオンの望み次第で多くのことができてしまう能力ですが、ユニークスキルでこのレベルです。これを究極能力まで引き上げてしまうと理が通じないぶっ壊れ能力になってしまう可能性があったのです。
実際、ギィやリムルのもつチート並みの究極能力ですら転スラ世界の法則内での能力であり、当のシエルさんも大賢者が元であったことから分かるように、世界の声や法則を土台とした能力となっています。
シエルさんはその法則に干渉して好き勝手しているわけですが、もしかするとシエルさん自身もシオンの能力を恐れ、シオンのスキル強化がリムルにさえ届き得る例外的な能力になることを回避したいという考えから制限したのです。
しかし、帝国との戦いの中でシエルさんにより「闘嶺鬼」へ種族が進化し、
あらゆる属性に対して優位に立てる力を得ることができたので、シエルさんによる強化が必要ないと言えばそんなことはありませんでした。
ゴブタ
ゴブタはシエルさんではないですが、ラファエルさんの手助けもありユニークスキル「魔狼召喚(オレニチカラヲ)」を習得しています。
さらにランガと合体する「魔狼合一(ヘンシン)」も身につけていました。
覚醒進化の資格を持っていなかったこともあり、シエルさんから直接なにか手を加えられたことではありませんが、シエルさんのおかげで、
ゴブタはベニマルを含めた、魔国連邦(テンペスト)の上位層たちとの間にあった壁を乗り越えたことは間違いないと考えられます。
また、小説版では最近活躍がないゴブタですが、そろそろ出てきて活躍してくれそうな気配がします。
ディアブロ
ディアブロも帝国戦後シエルさんの能力によって、「悪魔王(デヴィルロード)」へと進化を果たし、究極能力「誘惑之王(アザゼル)」を獲得しました。
色々とステータスを誤魔化せるようですが、実際はリムルに近しい能力も獲得していたようです。
そんな最強格のディアブロは、停止世界での活動が可能になったものの、ミカエルとの最初の戦いでは倒されてしまう失態も。
そのため、ディアブロは停止世界への対策を練っているのですが、ディアブロは強くなるためにリムルの力を借りようとするので、自分だけで強くなろうとするのではなく、
シエルさんと繋がって色々と進化・成長の道を探っているのかもしれません。
【転スラ】四天王まとめ
名ばかりの謎の地位ですがどのキャラもまだまだ成長の見込みがあり、強敵を相手に活躍してくれる場面が続きそうです。
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