原作では5巻41話から始まる2.5次元舞台編。主要ストーリーは舞台「東京ブレイド」を軸にした役者の成長を描いています。
終盤にはアクアが目的としていることに大きく動き出します。
2.5次元舞台編の概要を簡潔に解説していきたいと思います。
・鳴嶋メルトとの再会・成長
・原作者と脚本家の関係
・有馬かなと黒川アカネのライバル演技
・アクアのPTSDと感情演技
・姫川大輝とアクアの衝撃の関係
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【推しの子】ルビーのアイへの報告
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新章は、ルビーの語りから始まりました。天国の母アイに向けてルビーがこれまでの出来事を報告する形で語り始めます。
新生B小町のファーストステージから4か月が経過、配信業もアイドル活動も順調に進んでいるようです。
学校生活では不知火や寿と前より一層仲良くなり、今では一緒にお昼ご飯を食べる仲にまでなりました。
ルビーはようやく皆の芸能活動話に乗ることができて喜んでいました。
その他にも、ルビーはアクアについても話していました。
外でも中でも「俳優にはならない」と言っている割には順調に仕事を増やしているアクアに、妹のルビーは「兄の考えはよくわからない」と感じているようです。
アクアの行動は傍から見れば発言と行動が矛盾しています。
ルビーからすれば兄が復讐のために自分の父親を捜しているなんて考えもしないはずです。
アクアも本心を周りに悟られないように動いていますし、理解するのは難しいはずです。
それから、アクアに彼女(黒川あかね)ができたことに触れ、「仕事だけの恋人」と割り切っているアクアを「クズ男」「女の敵」と感じているようです。
一通りこれまでの出来事をアイに報告したルビーはお墓に手を合わせ、最後に「見ててね、ママ」といい報告を終えました。
ルビーたちのお昼の会話で出てきた俳優の「堂山(どうやま)」という人物、不知火をDMで食事に誘ったようです。
不知火が「くん」付けで呼んでいることからまだ若い思われるので、アイとは特に関係がないと考えますが名前が出たということは今後どこかで登場するのかもしれません
【推しの子】舞台「東京ブレイド」
東京ブレイドとは原作「鮫島アビ子」による、いくつかのチームが抗争を繰り広げ、いつしか互いに友情や愛情を深めていく王道バトル漫画です。
今回の舞台のシナリオは、主人公たちのチーム「新宿クラスタ」には有馬かなが所属、黒川あかねとアクアの所属する「渋谷クラスタ」は敵として立ちはだかります。
今回の劇はこの2チームが戦う「渋谷抗争編」を柱にシナリオは展開していきます。
鳴嶋メルトとの再会
アクアと有馬かなが廊下を歩いていると「今日あま」のドラマで共演した「鳴嶋メルト」とすれ違います。
鳴嶋も鏑木から声がかかり「東京ブレイド」の舞台に「キザミ」役としてキャスティングされていたのです。
「今日あま」出演から9か月、鳴嶋は「今日あま」での演技が酷かったことを自覚し、演技についていろいろと勉強していたようです。
以前のいけ好かない顔だけの野郎とは別人のようになっていました。
その後、スタジオ内での顔合わせ始まると鳴嶋はそこでもきちんと頭を下げて挨拶するなど依然と明らかに態度が変わっていました。
舞台の出演者
有馬かなもアクアも挨拶し、舞台に関わる主要人物がざっと紹介されていきます。
総合責任者・イベント運営会社マジックフロー代表・雷田澄影(35)
劇団ララライ代表・演出家・金田一敏郎(56)
売れっ子脚本家・GOA(ゴア)(29)
2.5次元俳優・鴨志田朔夜(25)
その他役者・みたのりお、化野めい、吉富こゆき、林原キイロ、船戸竜馬。
劇団ララライのエース・黒川あかね(17)
主演・劇団ララライの看板役者・姫川大輝(19)
アクアはそんな姫川を見て、何か感じるものがあったのか黒い瞳に星を輝かせました。
今回の顔合わせでは新キャラにはほとんどのセリフも無く、紹介できるようなことはありませんでしたが、あきらかに雰囲気が違う人物がいました。
一人は、「劇団ララライ」の若きエース「黒川あかね」です。
髪を伸ばしてロングヘアーになっており、劇団のエースだけあって黒川あかねの放つオーラは他の役者とは一味違うようです。
黒川あかねが髪を伸ばしたのはアイを意識していたのかもしれません。
さらにもう一人は、「東京ブレイド」で主演を務める姫川大輝です。
姫川大輝は最優秀主演男優賞をとっており、月9にも出演しているまだに別格の存在です。
【推しの子】有馬かなVS黒川あかね
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役にどっぷり入り込む「没入型」の黒川あかね、周りの演技をきれいに受ける「適応型」の有馬かなは演じ方も対照的。
しかし、この舞台の練習になって有馬かなが頭角を現し始めます、
今までパッとしない周りに合わせて演技していた有馬かなは姫川大輝と演技することによって本領を発揮しだしました。
これには黒川あかねや周りの役者も驚いており、有馬かなにはおおきな期待が寄せられていた。
黒川あかねはいわゆる負けヒロインといわれる「鞘姫」を演じますが、自身のキャラ解釈と脚本のキャラ解釈には大きな違いがあることに気づき戸惑いを見せ、うまく表現できないでいました。
【推しの子】鮫島アビ子と脚本
東京ブレイドの作者・鮫島アビ子(22)。
漫画もアニメも大ヒットの週刊漫画家で、変人業界の漫画界の中でもなかなか癖が強い。
脚本について、原作を演劇というメディアに変換する際、感情や葛藤というものを見ている人に伝えるには時間がかかるものですが、舞台には時間制限というものがあります。
一つの演技に時間をかけすぎてしまうと全体のシーンが散漫になってしまい、伝わりづらい作品になってしまう。
盛り上げるところをしっかりと定めるために心情を入れるとノイズになる役を活発なキャラに変えるなど要所を取捨選択しているそうです。
しかし、この「キャラを変える」という行為が作者である鮫島アビ子にとっては自身の生み出した子を貶されていると感じ気に入らなかったようで脚本家「GOA」と揉めてしまいます。
そして、脚本のGOAは降り、アビ子直々に脚本を書くという話まで出てきます。
原因は作者と脚本家のコミュニケーション不足で、やり取りをスタッフを交えながらリレー方式の伝達をしていたからです。
そこを解決するためにアビ子とGOAはウェブでぼ直接通話にてコミュニケーションをとりお互いが納得できる脚本を作り上げましたが、役者の演技に丸投げのかなり尖った作品になってしまったのです。
【推しの子】アクアのPTSD(パニック障害)
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アクアには幼いころにアイを目の前で失った経験から感情演技をするとパニック障害を起こしてしまいます。
ただ、今回の舞台では感情演技が必要なこともあり、さらに有馬かなや姫川大輝に勝たなければならないということから、黒川あかねや五反田泰志とともに演技の練習へ励みました。
のちに、アクアがパニック障害を引き起こすトリガーとなるのが「演技を楽しむことへの罪悪感」だということが明かされます。
【推しの子】舞台「東京ブレイド」開幕
東京ブレードの開幕前では有馬かなと黒川アカネのライバル関係がばちばちに繰り広げられており、アクアはパニック障害を抑えるために一人精神統一に集中します。
「東京ブレイド」の物語は主人公が一本の太刀を手にするところから始まります。
21本の「盟刀」といわれる刀は持ち主に様々な力を与えます。そして「盟刀」が最強と認めた者には国家を手に入れるほどの力が持たさられという。
鳴嶋メルトの演技
実力者揃いの役者の仲、はっきり言って演技がうまくない鳴嶋メルトがなぜ選ばれたのかというと、鏑木さんの私情ということでした。
鳴嶋メルトが演じる「キザミ」は強者感が漂うキャラですが鳴嶋メルトの演技ではそれが全く伝わらないと観客から不穏な空気が流れます。
しかし、その空気を晴らすように鳴嶋メルトは演技ではなくアクションでめちゃくちゃすごいことを披露します。
これには観客も原作通りだと驚き会場がわきました。
さらに、「キザミ」というキャラに似ているところを理解し自分と重ねた感情を乗せることによって迫力のある演技に仕上げるのでした。
有馬かなと黒川あかね
幼いころ有馬かなに憧れて芸能界に入っていった黒川あかねは、実際にあった有馬かなにひどく失望していたようです。
まわりが望むことをひたすらに続け、仕事が減っていく有馬かなをみた黒川あかねは必死に人の感情を理解できるように勉強していました。
そして、この舞台に立ち有馬かなと対峙するシーンで、見せつけるように黒川あかねは元天才子役だった有馬かなのような「周りを食べちゃうような演技」を披露します。
しかし、有馬かなは自分が目立つべきではないキャラであることを自覚し、この引き合いには乗らず、黒川あかねのキャラを引き立てる役に徹するのでした。
作品としては正解の立ち回りでしたが、周りからは面白くない演技だといわれることになります。
そこで、有馬かなの本気を出させようとアクアと黒川あかねは協力、姫川もさっきのシーンは乗るべきでこのままだと黒川に飲まれてしまうといいアドリブを入れて対策します。
演技の出番が来るとアドリブのシーンへ、アクアが有馬かながやりたい演技ができるようにに裏方に専念する動きに入ります。
そして、有馬かなの全盛期のような目を焼くほどにまばゆい太陽のようなスターの演技を披露します。
アクアの感情演技
有馬かなの演技に魅了され、他の役者も盛り上がりを見せますが、アクアだけは「演技を楽しまない」、苦しみながら芝居をするという演技をします。
アクアはアイを救えなかったことに大きな傷をおっているためでした。
感情を当時アイが救えていたらという楽しそうな演技派ではなく、苦しみの感情を乗せた演技をみせ、「東京ブレイド」は終幕します。
【推しの子】東京ブレイド終幕後
有馬かなや黒川アカネなどが役者が大きく成長したことに驚いていた関係者一同。
お互いをたたえ合い、褒め合うなど微笑ましい場面となりました。
そして、成功を祝うために飲み会に行きこととなります。
そして、金田一敏郎と姫川とアクアは店を変えて話に行きますが、そこで姫川とアクアの関係には衝撃的な事実があったということが発覚します。
【推しの子】2.5次元舞台編まとめ
主に推しの子の2期「2.5次元舞台編」では役者としての成長が描かれていました。
黒川あかねや有馬かな、アクアがどのようなルートで成り上がっていくのかとても気になります。
・鳴嶋メルトとの再会・成長
・原作者と脚本家の関係
・有馬かなと黒川アカネのライバル演技
・アクアのPTSDと感情演技
・姫川大輝とアクアの衝撃の関係
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